西中国山地の渓流について
西中国山地国定公園を流れる渓流に棲む、アマゴ・ヤマメ・ゴギについて、
そして廿日市市吉和、小川川C&Rエリアについてご紹介します。
出典元:広島県内水面漁業協同組合連合会 | 解禁・放流情報 > 令和3年 渓流魚
http://www.naigyoren.or.jp/kaikin.html
小川川毛鉤釣り専用区は、吉和川漁協とささきつりぐ、そして古くから同店に通い詰める釣り人を中心とするAngler’s Projectの皆さんの尽力によって実現した、素晴らしい渓相の管理クリークです。細見谷の南西に位置するこの川は、その流れ全体(全長4km)が毛鉤釣り専用区として設定されています。
吉和地区の春は遅く、4月の解禁当初の景色はまだ冬枯れの痕跡を止めています。時には風雪による倒木が林道を塞いでいることも。8月末に禁漁を迎える西中国地方にあって、解禁から禁漁まで実質5ヶ月と短いですが、それだけに濃密な時間が流れているのも事実。
解禁当初はコカゲやオナシのパターンが手堅いですが、マエグロが飛び始める4月中旬以降、小川川の本番が始まります。ヒラタカゲロウ属からマダラカゲロウ属へとハッチが続き、ミドリカワゲラやカディスが舞う5月の新緑の季節は、森も魚も本当に美しいです。この頃から7月末あたりまでが盛期と言えるでしょう。
1区から4区までは比較的開けた流れにアマゴが泳ぎ、落差のある流れに好ポイントが続く9区以降は釣り上がりに妙味があります。上流部に行くほどゴギの魚影が濃くなるので、丁重に狙いたいところ。5区から8区までは両方の渓相の特徴を兼ね備えています。
8月末の禁漁が近づく頃になると、渓には早くも秋の気配が漂います。盆以降、渇水が続くと食いが渋りまが、良いサイズが出るのもこの時期。フライは暗褐色のテレストリアルに分があります。
西中国山地の源流域に棲むゴギは、林道開発や砂防堰堤、乱獲の影響で個体数が激減しています。次世代へと繋げるためにも、丁寧なリリースを心掛けたいところです。
一日券 | 4,000円 |
年間会員 | 20,000円 |
※一日券保有者、年間会員は吉和漁協管内の渓流での遊漁も可能です。
※参考資料『吉和川漁業協同組合内水共第 5 号及び 内水共第 6 号第 5 種共同漁業権遊漁規則』
約方法はとてもシンプル、ささきつりぐ(082-261-4331)、吉和村漁業協同組合(0829-772911)に前もって連絡してください。予約時に遊魚承認証を交付してくれますので、必ず携帯しましょう。
小川川への入口ゲートの鍵は、「ささきつりぐ」「吉和川漁協」で貸与しています。 ビジター優先ですがC&R指導員証をつけた年間会員も渓内を随時巡回しています。
10区画完全予約制 | 事前にご希望の区画を予約して下さい。 |
中津谷川と小川の合流点から小川の上流馬立橋(ケブタ谷)までを毛鉤り(ルアーは除く)専用区とし、他の漁具、漁法で遊漁することは禁止されています。 また、この区域における 1 日当たりの採捕者数は 10 名以下、1 人 1 日あたりの持ち帰り尾数は 2 尾以下です。
なお、遊魚承認証は必ず見えるところに着用してください。違反者を発見された方は、吉和漁協事務所(0829-77-2911)または地元駐在所(0829-77-2282)にご連絡下さい。
最近付近一帯で熊の個体数が増え遭遇事故が有ります。熊鈴、熊撃退スプレー等でご自身の責任において入念に御準備され、生息する熊への”周知”の上、遡上ください。